カンボジアに行ってきた。
いつも仲良くしている友達がボランティアで1年前に行って、もう一回旅行で行くってことだったのでコレはチャンスだとおもって速攻旅に同行することに。
友達は長期でボランティアに行ってたから現地のこともある程度分かってるだろうしってことでボクはほぼノープラン。飛行機のチケットを取るだけ。
ガイドブックも買わなければ、ネットでもほとんどリサーチなし。
ボクは日本からだったので、ボクのほうが5日間ほど遅れる形で現地にて集合。
メルボルンの友達と日本でもオーストラリアでも無い国で待ち合わせるっていうのはなんというか不思議な感じでした。
全くのノープランでSiem Reapに着いたボク、しかし頼りにしていた連れも実は全くプランをたてていなかったのです。笑 さすがオーストラリアンですね。
日本の家を出るまでに予防接種を打っていないボクは両親に口うるさく蚊に刺されないようにだの犬に噛まれないようにだのいろいろ念を押されて旅立ったのですが、初日からレベル高かった。
空港に着くやいなや、トゥクトゥクにのって迎えに来てくれた友達ととりあえずホステルへ。1日目だから街のなかでも案内してくれるのかと思いきや、ボランティアをしていた孤児院に行くのだとか。言われるままについて行くボク。。。
孤児院の門をくぐるとたくさんの子どもたちが寄ってきて手を合わせて挨拶をしてくる。
どうやらそういう風に教えられているみたい。考えてみればそうだ、いくら孤児院にいても入って来た見知らぬ外国人に自然と手を合わせて挨拶はしないだろう。
けれどその子どもたちはボクの連れのボランティア時代の教え子。
ボクがボランティア先生の友達と分かると少し安心したのか笑顔と少しの自己紹介が待っていた。
訪問した時間が昼過ぎくらいだったこともあって中学生以上の子どもはみんな学校に行っており施設にいる子どもたちのほとんどが小学生以下、さっそくボールやら何やらを持ってきて一緒に遊ぶ。
30分くらいしてからか、どうやら男子ちびっ子軍団が「釣り」に行くみたい。とにかくついて行くことに。釣りって聞いていたから川にでも行くのかと思っていたら、乾きに乾いた道をあるいて畑の近くの沼へ到着。
マジか。。。
そりゃそうだボクはまだカンボジアに降り立って3時間も経っていないのに今、沼の目の前に立っているのだ。
次に気がついたのが、誰ひとりと釣り竿を持っていないこと。
マジか。。。笑
前を見ればもう子どもたちは沼の中に飛び込んでいる。そして友達も一緒になって。
沼に入るなんて予想していなかったボクは普通の格好にスニーカー、むしろお気に入りのT-シャツ。
もちろん躊躇した。
まず裸足になって沼に入ること、なにがいるか分からない沼もちろんビビる。
けど外から写真を撮っているうちに自分のなかの子供心というかなんかそういうのがでてきて吹っ切れちゃって上まで脱いで沼に飛び込んだ。
たぶんこれが今回のカンボジアの旅の分岐点というか今後の旅へのメンタル的な部分にも関係してくる大きなムーブだった。
入ってしまえばこっちのもの、みんなと一緒に網を投げてはたぐり寄せて5センチから10センチ程度の魚や小さなカニを捕まえる。
ボクも子どもたちも遊び感覚でワイワイやっていたけど、よく考えればこの魚は彼らのご飯なのだ。終着点を考えると体の小さな彼らはボクより遙かに逞しかった。
そんなことを考えながらも、最後はみんなで泥遊び。沼の泥を投げ合ったり追いかけ回して引っ張り合ったり。ほんの数時間で見知らぬ外国人は彼らの友達になった。
もう一度言うが、これはボクがカンボジアに着いた初日に起きたことで、ましてや着いて数時間後の話である。
ことばで十分な会話ができなくてもこころは通じ合える。そんな気がした旅のスタート。
つづく。